血糖値改善効果が期待されるアディポネクチンですが、内臓の脂肪細胞が肥大化すると、善玉のアディポネクチンの分泌が減り、悪玉のアディポカインの分泌が増えていくことがわかっています。

アディポネクチンを増やすには、ウォーキングなどの運動を習慣として続けることです。

アディポネクチンを増やす秘訣は、肥満の解消と継続的な運動であることは間違いないでしょう。

そして、他にアディポネクチンを増やす方法として、魚油(オメガ3脂肪酸)を摂取することが研究の結果、明らかになってきました。

アジやイワシ、サンマなど青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸は「オメガ3脂肪酸」と呼ばれます。

このDHAやEPAが「アディポネクチン」を増やすことがわかってきました。

血液サラサラ成分として知られるDHA、EPAですが、アディポネクチンを増やしたことによる効果なのかもしれないですね。

内臓の脂肪細胞などから分泌される生理活性物質「アディポネクチン」は、2型糖尿病や、冠動脈疾患、脂質異常症などの改善に有効だと考えられています。

善玉アディポカインであるアディポネクチンは、動脈硬化を予防し、レプチンは食欲を抑制する効果があることが知られていました。

血中のアディポネクチンが増えると、傷ついた血管を修復したり、免疫細胞(マクロファージ)が血管壁へ付着するのを防ぎ、動脈硬化の予防に効果的です。

さらに、全身の細胞内のエネルギー代謝を調節する「AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)」の働きを活性化し、糖の取り込みや脂肪酸の燃焼が促進されるので、インスリン抵抗性が改善すると言われています。

ハーバード大学公衆衛生学部のジェイソン・ウー博士らが、米国内分泌学会誌「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に発表した研究結果によると、オメガ3脂肪酸が高濃度に含まれる魚油サプリメントが、血流中のアディポネクチンの量をわずかに増やすことがわかりました。

「魚油を摂取するとアディポネクチンが増加することは、過去に行われた動物実験では確かめられていました。同様の効果がヒトでも当てはまるかどうかはよく分かっていませんでした」と、ウー博士は言っています。

ウー博士らは、14件のランダム化プラセボ対照臨床試験をメタ解析し検討しました。

被験者のうち682名が魚油を摂取し、641名にオリーブ油やひまわり油などがプラセボ(偽薬)を与えました。

魚油を摂取したグループではアディポネクチンレベルは0.37ug/mLに増加しました。

「研究では、魚油を摂取すると血中のアディポネクチン濃度が上昇し、結果として血糖コントロールと脂肪細胞の代謝に対し良い効果がもたらされることが示唆されました」とウー博士は言っています。

「血中のアディポネクチン濃度が高いと、冠状動脈疾患を発症する危険性が低下することが知られていますが、血糖コントロールや2型糖尿病の発症との関連についてはまだ分かっていません」とも付け加えています。